日本型雇用の終わり!?これからの働き方とは?
「社員の副業を許す大企業が増加」
「フリーランスワーカーが急増中」
「2021年度より、戦後からずっと続いてきた就活ルールの撤廃決定」
これらのニュースが世の中を騒がせており、日本においても従来の働き方・日本型雇用が変わり始めていることを感じますね。
しかし、まだ社会で就業経験がない学生として毎日を過ごしていてもこれらの変化を実感することが少ないでしょう・・・
当然ですが、インターンや就活を通して自分の将来を考える上で、働き方の変化を他人事だと思って知らないままでいるのは問題です。
今、日本で何が起ころうとしているのか、目を向けてみましょう。
日本型雇用の終わり
日本型雇用という言葉を知っていますか?
日本型雇用とは、「終身雇用」「年功序列」「労働組合」という3つの特徴を備えた日本で典型的に見られる雇用形態のこと。
つまり、大学卒業と同時に新卒入社、一つの会社に勤め上げる中で昇給や昇進を経て定年退職を迎えるというわけです。
しかし近年、この従来のロールモデルがじわじわと崩壊し始めています。
その理由は大きく分けて3つあります。
テクノロジー発展の高速化
近年毎年のように新たなイノベーションが起こり、人々の生活を大きく変える商品・サービスが生まれてきています。
10年前には、iPhoneもTwitterもInstagramもなかったのですから、そのスピードは冷静に考えてみると異常です。
そんな現代では、全ての企業が時代の変化に柔軟に対応して多様な作戦を実行していく必要がありますが、従来の日本企業は保守的になりがちなため対応が遅れてしまいます。
年功序列のせいで、社員の、特に若者のモチベーションが削がれる=生産性が低くなるため、テクノロジーの発展で激化する競争を勝ち抜くのが難しくなってしまっているのです。
企業の短命化
一昔前は企業の平均寿命は50年以上あり、大企業であれば滅多に潰れないというのが常識でした。
しかし、近年のシャープや東芝に見られるように、テクノロジー発展とビジネスにおける競争の過激化によって大企業も含めて企業の寿命は短命化。今では25年を切ってしまいました。
つまり、定年を迎える前に会社の方が倒産してしまう可能性が高まっているのです。
少子高齢化
少子高齢化、つまり、働き手が少なくなっているのも大きな影響をもたらしています。
優秀な人材は好条件を提示されて他社に移っていってしまう。そんな中で、人手不足に喘ぐ企業は、女性、中途や外国人など様々な人を雇おうとします。
その結果、従来の雇用のあり方を見直し、様々な働き方を認めていかなくてはいけない時代になっているのです。
これからのキャリア
それではこれからの働き方はどうなっていくのでしょうか。
様々な予想がなされていますが、その中でも代表的なものをご紹介します。
副業解禁とパラレルキャリア
これからは多くの企業が副業を認めることになるでしょう。
なぜなら、副業を通じて時代の変化に敏感になってもらうことが、企業にとっての生産性&競争力アップに繋がるからです。
さらにお金を求める副業とは異なり、自分のスキルアップなどのために自発的に行う複業を取り入れたパラレルキャリアを生きる人が増えると言われています。
つまり、自分の強みを生かし、やりたいことをやれる環境が整うということです。
雇用形態の変化と多様な働き方
今までのような正社員ではなく、一つの企業が様々な職務を細かく切り分け、最適な人材に業務委託をする、そんな「ジョブ型」の雇用が行われるのではないかと言われています。
つまり労働者は、自分はこれが得意です!という専門分野を持ち、その専門分野を十分に活かせる職場を探していくというわけです。
その結果、頼まれた仕事を達成すればいい=働き方は規定しないということになり、長時間労働が減少するどころか、フルリモートや週休3日、午後出勤など柔軟な働き方が認められるようになります。
成果を出すことが求められる
与えられた業務を遂行することが求められているわけですから、必然的に成果が重視されることになります。
つまり、何時間使おうが、どれだけ頑張ろうが、成果が出なくては意味がないという厳しい世界になるわけです。
もちろん完全な成果主義では個人プレーが横行してしまうため、コミット量などの評価基準も交えたハイブリッド型の成果主義なので、心配する必要はありませんが、できることを増やすための努力が必要なのは間違いありません。
おわりに
いかがでしたか?
ここで述べられている世界が今すぐに実現されることはないかもしれませんが、だんだんと来たるその日に向けて動き始めているのは間違いありません。
このような話を聞くと、不安を抱いてしまうかと思いますが、しっかりと状況を捉え、それに応じた行動をすれば、働きがいと働きやすさに満ち溢れる充実したキャリアを送ることができます。
焦る必要はないですから、少しずつ来たるその日に向けて準備を重ねていきましょう!
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