金利・利息・利子の違いを知ろう!知っておくべきお金のこと。
「昔は、銀行にお金を預けておけば、10年くらいで倍になったもんだよ」
なんて言葉を聞いたことはありませんか?
ここで貯金を倍にしてくれるものが、利息という制度です。
さてさて、この利息のことを利子や金利だと思った人、いるんじゃないでしょうか?
一見同じ意味に見えますが、これらの単語は似て非なるもの。
しっかりと意味の違いを理解しましょう!
利子と利息
まずは、利子と利息について説明します。
この二つの単語は本質的には同じものを指しているんです。
では、何が違うのか。
答えは、お金を払う側なのかもらう側なのかということです。
利子とは、お金を借りる側が借りたお金(元本)に応じて、借りた金額に加えて渡す金額のことです。
そして、利息とは、お金を貸す側が貸した金額に加えて、貸した相手から払ってもらうことです。
例をあげれば、Aくんが、Bくんから10000円を借り、11000円を返したとしたら
Aくんからみた1000円は、利子であり、
Bくんからみた1000円は、利息と呼ばれる。
こういうことになっているんですね。
※なお、場所によっては利子と利息を同じ意味で使っているところもあるが、厳密には誤用。
正しい意味を頭に入れておいた上で、意味を判断しましょう。
金利と利息
さて、残るはこの金利という言葉です。
この金利という言葉は、上記二つと違って金額を表す言葉ではなく、
割合を表す言葉です。(利率という事もあります)
つまり、指すものが全然違うんですね。
金利とは、貸し借りをしたお金に応じて、元本に加えて渡される金額の割合、
つまり、利子や利息の割合を示します。
計算式で表すと
利子(or利息)=元本 ✖︎ 金利となるわけです。
先ほどのAくんBくんの例で言えば、
この場合の金利は1000円➗10000円より10%となりますね。
他にもある金融用語
他にも利子や金利に関係する紛らわしい言葉についても解説します。
年利(年率)
一年分の金利のこと。銀行や金融機関では年利でものを考えることが多い。
あまり使わないが、月利や日歩など月単位や日単位で利子が計算されるものもある。
実質年率
銀行や金融機関からお金を貸してもらう際に、「実質年率は〇〇%です」と言われることがあるかもしれません。
この実質年率というのは、実際の年率に、利用者の調査や諸々の書類作成に必要とされる手数料を加えた、お金を借りる側が払わなければならない金利のこと。
つまり、払わなければならない金利を指すんですね。
単利と複利、利回り
こちらは説明すると長くなってしまうので、別の記事に解説を譲ります。
おわりに
いかがでしたか?
なんとなくしかわかっていなかったこれら金融用語を理解できるようになれば、
投資をどう行っていくか考える下地ができたことになります。
こんな形で、一つ一つ知識をつけていきましょう。
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