学生が知っておくべきお金のこと〜年金とは〜

お年寄りになって仕事をやめたら、国からお金がもらえる。

いわゆる「年金」の制度ですよね。

その言葉を知っているのは日本人なら当然ですが、実際にどういう仕組みでお金が出てきているのかよくわかっていない人は多いはず。

また、私たちの世代は、自分たちが納める保険料>自分たちがもらえる年金になる、いわば"払い損"の世代で、年金を快く思ってない人も多いのではないでしょうか?


何も知らず言われるがままに払っていても良いことはありません。

まずは、年金とその行く末に関する基礎知識をつけましょう。

年金とは?

そもそも年金とは3種類から成り立っているって知っていましたか?

その3種類とは「国民年金」と「厚生年金」そして「企業年金」です。

国民年金とは?

こちらがみなさんがよく知っている方の年金です。

20才になった時、年金を納めるよう促してくる手紙をもらって、うわぁ・・・と思った方も多いかと思いますが、その年金です。

20歳以上60歳未満の国民は全員加入必須となっており、保険料として月額16490円を納める必要があります。

そして、65才になった時、今まで保険料を払った月数×19500円を毎年もらえることになっています。(これを老齢基礎年金と呼びます)

つまり、40年ちゃんと保険料を納めると毎年78万円もらえる計算になります。

厚生年金とは?

こちらは簡単に言えば、会社に勤めると強制的に加入する年金で、所得によって異なる保険料を払うことになります。

詳しい保険料の計算式や貰える額はとても複雑なので、説明は省きますが、

例を一つあげると、月収40万円で毎月約45000円になります。

厚生年金の保険料は基礎年金と共に給料からの天引きなので、月収50万円の方は毎月約60000円を保険料として納めている計算になります。

なかなかのウェイトですよね・・・

また、厚生年金の受給額は平均給与や厚生年金への加入期間・家族構成などによって決まる複雑な計算式で求められます。

例として、平均月収50万円で加入期間が40年間あるとすると毎年170万前後もらえることになります。(ちなみに厚生年金の平均受給額も170万円前後です。)

こちらは払う保険料が高い分、基礎年金より多くなりますね

企業年金

こちらは対象となる人が少なくなりますが、企業によっては企業年金と呼ばれる「企業からの年金」を制度として実施しているところもあります。

イメージとしては、退職金を分割して払ってくれるというもの。

確定拠出年金や確定給付企業年金などの種類があります(詳しくは別記事で)


おわりに

年金の種類は大きく分けると以上の3種類になります。

なので、この3種類を加味すると、年金だけで生活するとすれば、毎月20〜30万前後で生活していく形になります。

正直に言ってこれで過ごしていくのはなかなか大変だし、QOLも下がってしまうような気がしますよね。

このように、「年金生活」とは簡単で幸せなものではないんだなというイメージを持ってもらえれば十分です。

それが、老後資金をどうするかについて学ぶモチベーションになるのですから。



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