単利と複利の違いとは?利子と利回りの違いとは?

お金を貸したり借りたりするときに、「お金の使用料」としてやりとりされる利子。

そして、その割合を示すのが金利と呼ばれるものです。

(利子・金利についてはこちらの記事にて)

ただ、一口に金利と言っても、それには2種類あるのを知っていましたか?

また、金利と似て非なる考え方として、利回りという言葉があるのを知っていましたか?

この記事ではこの二つの単語を取り上げて、説明していきます!

(数字が出てくるので、ちょっと読むのが面倒ですけど・・・)

金利の種類〜単利と複利〜

以前の記事で、利子とは元本 ✖︎ 金利で計算されるものという風に説明をしました。

しかし、これは正確には間違い。

なぜなら、金利の計算方法には2種類あるからです。

そして、その2種類こそ、単利と複利と呼ばれる考え方なんです。

単利とは

単利とは、「元本のみ」に利子をつける計算方法のことです。

例としては、一年間の単利が3%の銀行に10万円を10年間預けた場合

10万円 × 3% × 10年 = 3万円分利子がつくというわけです。

利子が毎年一定になるというわけですね。

複利とは

複利とは、「元本と利子の合計金額」に利子をつける計算方法です。

例として、一年間の複利が3%の銀行に10万円を10年間預ける場合

一年目は、10万円 × 3% = 3000円の利子がつき

二年目は、103000円 × 3% = 3090円の利子

三年目は、106090円 × 3% = 3182.7円の利子

十年目は、計算は省きますが34392円の利子になります。

長期で見たとき、単利よりも利息が大きくなっていくのがわかりますよね?

ちなみに、複利のもつこの性質を、雪だるま式なんて言ったりします。

※複利の計算式は 元本×(1+金利)^年数 ー 元本です。

複利の凄さ

年利3%の銀行に元本として500万円を40年間預けたとすると

単利の場合、利子は500万円

複利の場合、利子は1131万円になります。

とんでもない差になっていますよね?

複利は、長い間引き出すことなく預けておけばおくほど力を増すのだということが体感できたでしょうか?

利回り

次は利回りとは何かに関して、述べていきます。

投資をやっていく上で、必要不可欠な考え方なので、ちゃんと理解しましょう!

金利と利回り

利回りとは、投資の文脈で使われることが多く、

投資した金額に対しての収益の割合を示します。

投資効率を表す指標として投資家がよく使う数字です。

計算方法は、一年間の平均収益➗投資金額

例をあげると、金利10%の債券を10万円分買い、5年後に12万円で売却した場合、

収益は、10万円 × 10% × 5(年) + 2万円(12万ー10万)より、7万円になります。

なので、この5年間の平均収益は7万円 ÷ 5年で14000円です。

よって、利回りは14000 ÷ 10万円(元本)より、14%となるんです。

(この時、金利と違う数字になるんだということがわかってもらえればいいです。)

利回りの意味

どうしてこの数字が大事かというと、この数字が投資効率を表してくれるからです。

例えば、1000万円の投資元本で年平均100万円の利益を得た場合、利回りは10%です。

一方、5000万円の元本で年400万円の利益を得た場合、利回りは8%になります。

より大きい収益をあげているのは後者ですが、投資効率は前者の方がいいですよね!

このように利回りは、投資対象を決める時の判断材料として有力なんです。


おわりに

いかがでしたか?

複利の凄さや利回りの意味など、具体例を通して体感できたでしょうか?

投資を行うにあたって知っておくべき言葉は、この記事でひとまず終了です。

まず、この内容を頭にいれた上で、これ以降の記事に進むようにしましょう!


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